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新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

神様の創造-20


【神様の創造-20】

「神様の教えと人間の教え」

人間の教えには、教育的な教えと宗教的な教えがあります。

教育的な教えは、国家の安全を目的とする政治的な意図があります。

ですから、政治体制や民主化の程度により、教えには大きな差があります。

国家の安全のためには、国民は生命や生活を犠牲にすることが求められます。

徴兵制度は、国家のために生命を犠牲にすることを要求しています。


宗教的な教えは、必ずしも神様の教えと一致していません。

王様や女王様の戴冠式に、王冠を載せる役割は宗教者です。

世界を支配するアメリカ大統領の任命式で宣誓させるのは宗教者です。

宗教者は最高権力者を任命する地位にいるのですから、超最高権力者です。

2005年に亡くなったヨハネ・パウロ2世の葬儀には、世界中の元首が参列しました。

コフィー・アナン国連事務総長
カルロ・アツェリオ・チャンピ イタリア大統領
シルヴィオ・ベルルスコーニ イタリア首相
ジャック・シラク フランス大統領
ゲアハルト・シュレーダー ドイツ首相
チャールズ・フィリップ・ウィンザー イギリス皇太子
トニー・ブレア 前イギリス首相
グロリア・アロヨ  フィリピン大統領
陳水扁 中華民国総統
モハンマド・セイエド・ハータミー イラン大統領
アブドラ2世 ヨルダン国王
ハーミド・カルザイ アフガニスタン大統領
バッシャール・アル=アサド シリア大統領
モシェ・カツァブ イスラエル大統領
ジョージ・W・ブッシュ アメリカ合衆国大統領
ローラ・ブッシュ アメリカ合衆国大統領夫人
ジョージ・H・W・ブッシュ 元アメリカ合衆国大統領
ウィリアム・J・クリントン 前アメリカ合衆国大統領
ネルソン・マンデラ 南アフリカ元大統領

先進国で元首クラスを参列させなかったのは、日本だけと言われました。

宗教者は宗教的な教えを持って、政治や国民に関与しています。

その教えは、仏教やキリスト教の創始者の教えと完全には一致しません。

なぜなら、仏教は2400年前、キリスト教は2000年前に発生したからです。

その後、宗教は政治との関係を密接にしてきました。

キリスト教の創始者・イエス・キリストは、ユダヤ教の指導者から迫害されて

殺されました。彼の死後、「最後の晩餐」で知られる12使徒は、全員が布教

の途中で殺されてしまいました。しかし、500年後には、ローマ帝国の国教

となり、保護されました。このように、宗教は国家権力により保護されたり、

迫害を受けたりします。現在、大宗教と呼ばれている宗教はすべて、国家の

保護を受けた宗教と言えるでしょう。国家権力と密接に関係していなければ迫

害されます。そのため、国民は政治と宗教という2つの支配を受けています。

宗教は国家に協力することにより、存在を許されているとも言えます。

ですから、国家のために戦死した人は、宗教でも優遇されています。

日本でも、靖国神社へ祀られているのは、国家に殉じたからです。


それでは、神様の教えとはなんでしょうか?

国家のために殉じることを肯定するのでしょうか?


新約聖書や仏教の経典に、創始者の言葉が書かれています。

その大意は、おおよそ次のようです。

「すべては光です。」

「最初の光を宇宙創造主(神)といい、被造物もまた光です。」

「すべては一つであり、すべては生命です。」

「人間は創造主(神)に似せられて創られました。」

「すべてに感謝し、祝福しなさい。」

「人を殺したり、傷つけたり、奪うことをやめなさい。」

「すべての人と仲良くしなさい。」

「貧しいことは不幸ではなく、富めることは幸福ではない。」

「すべてに執着することをやめなさい。」

「いつもこころ穏やかに生活しなさい。」


まだまだ足りませんが、おおよそはこのような趣旨です。

神様は人間ではありません。

「神様が罰(ばち)を当てる」と考えるのは、人間の浅智慧です。

神様は存在自体が愛なのですから、許されるに決まっています。

ですから、神様が人間の自由を奪うことは有り得ないのです。

まして、人間を支配するなどと考えるのは、まったくナンセンスです。

神様が人間を支配して、なんの得があるというのでしょうか?


このように神様の教えと人間の教えには、大きな差があります。

この差を無視して、宗教を理解しようとしても矛盾だらけになります。

宗教者を信じるのか、神様を信じるかは、あなたの自由です。

その選択こそが、あなたの学習だからです。



【神様の創造-21】へつづく



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